皆さんは自分の子供を育てるときに、
何を参考にしますか?
自分の親の意見ですか?
それとも、誰かが書いた本やブログですか?
はたまたTwitter、インスタなどのSNSですか?
その中で、
いわゆる「子育て本」を読むこともあると思います。
驚いたことに、
知育本のなかには、
東大と子育て、育児を結び付ける本が非常に多いです。
「東大と知育って関係あるのかな?」と、
率直に思いますが、
書籍を発行する際は、
様々な人の校閲を経なくてはいけません。
ファクトチェック(事実かどうかを確認すること)など、
いろんな行程を経て、出版されるため、
ある程度の信ぴょう性があると思います。
もちろん鵜呑みにする必要はありませんが、
そのような知育本も、
参考にするものは参考にすることが、
子育てをする上で大事だと思います。
ただ、そのような「東大知育本」も、
立場の違う人が、いろんな観点から書いていますので、
立て分けて読む必要があります。
大きく分類すると、下のようになります。
- 「東大の卒業生」が書いた本
- 「子どもが東大に行った親」が書いた本
- 「東大を研究している人」が書いた本
- 「なぜか”東大”という言葉が入っている」本
その中でも、
私が参考になった本だけを紹介します。
もし、気になった本があれば、買うなり、
図書館で借りるなり、
手を取ってみてください。
決して「読まない方がよかった」と、
後悔するような本はありません。
「東大の卒業生」が書いた本はこちら
東大の卒業生が、
「うちの子育てはこうだった」などの実体験を通じたもの、
またはアンケートなどを通して、
東大生がどういう幼少期を過ごしたかを
書いている本です。
東大卒ママたちに教わる、「東大脳」を育てる3歳までの習慣
この本は、
東大卒の現役子育ての母親たちが、
東大OBやOGへのインタビューをまとめた本です。
3歳までの知育の中で使えるアイデアが
たくさん書いてありますので、
3歳までの子どもを持つ家庭にオススメです。
本の中でも、
実際に3歳までに約80%の脳が完成するというデータがあります。この3歳までの時期に、いかに子どもと向き合い、多くの刺激を与えるかが、脳の成長に影響してくるそうです。
と書かれているように、
3歳までの知育に力を入れようという本です。
ただ、家庭でやることは、
そんなに難しいことではなく、
例えば、
×「車だね」
〇「赤い車だね」
形容詞をつけて語りかけて
とか、
よく寝る子は集中力が高い。
たくさん寝かせよう
など、すぐにできそうなことが、
数多く書かれています。
「〇〇教育法!」とか、
そういうものではなく、
これくらいの簡単にできるものを紹介してくれる本なので、
読む価値があります。
詳細な記事も書きました↓
東大に入る子は5歳で決まる
著者の和田秀樹さんは、
東大卒の医学博士。
私が高校時から、よく本を出されています。
当時は大学受験に関する本でしたが、
最近は子育ての本も出されているんですね。
正直、タイトルはすこし大げさだと思います。
5歳ですべてが決まりはしません。
ただ、この本では、
「子供に自信をつけさせよう」ということが、
一貫して主張されています。
これは私と妻も常に心掛けていることですので、
非常に共感をもって読みました。
基礎学力は後から挽回できますが、子どもが自信をなくしてしまったり、自分は頭が悪いと思い込んでしまうと、なかなか挽回が難しいからです。
まずは自信が大切と考え、できないところはしばらく先送りし、できるところから始めてほしいのです。
その他にも、
共感するところが多く、
子どもが小学校に入った後であっても、
その世代の子どもとの接し方という意味で、
非常にためになりました。
「子どもを東大に入れた親」の本はこちら
次に、「子どもを東大に入れた親」が書いた本です。
こういう本で気をつけなくてはいけないのが、
サンプルが自分の子どもだけという可能性があります。
もう少し視野を広げて書いたほうがいい場合もありますので、
そのあたりを考慮して、
少し引いた目で、読み進めることが大事です。
4人の子どもを東大理三に合格させた 佐藤ママが教えるわが子の知能と心を育てる「読み聞かせ」!
東大脳を育てる!読み聞かせ絵本100
佐藤亮子さんは、
子どもが4人とも東大理三(医学部コース)ですので、
本当にすごいことです。
佐藤さんは、
著書を多数出されていますが、
この2冊では、
読み聞かせを非常に重視されています。
絵本を読み聞かせることで、
読解力の基礎となる力を身につけることができる、
というのはその通りだと思います。
その中でも、
- 親が心から楽しんで読む
- 間の取り方、ページをめくる速さを工夫
- 登場人物や場面に応じて、声色を変える
- 擬態語や擬音語は強調して読む
など、絵本の読み方について、
勉強になることが多いです。
そして、オススメの絵本も
たくさん掲載されていますので、
絵本を選ぶために一冊あってもいいと思います。
双子を東大に入れた父が教える 頭のいい子の育て方
タイトルの通り、
双子を東大に入れたお父さん(中倉誠二さん)が、
どう子育てしたかを書かれています。
中倉さんご本人がコンサルタントということもあり、
問題点に対して、
どう解決するかという視点で
書かれている箇所が多い印象です。
その中でも、
私たち夫婦に双子が生まれてから、夫婦の間では「二人を比較しない」「二人への対応に差をつけない」ということを徹底して、子育てをしてきました。
と書かれていたのが印象的です。
双子だとどうしても比べてしまいそうですが、
親の方でかなり自制しないと、
比べないということはできないことだと思います。
我が家でも、
姉妹を比べないようにしていますが、
どうしても、「お姉ちゃんが〇才のときはこれはできた」
など、ぽろっと言ってしまうので、
気をつけたいと思います。
東大生を研究している研究者の本はこちら
次に、脳科学の面などから、
東大生を研究している本を紹介します。
東大生は昔、どういう勉強をしていたか、
親はどのように接していたか、などをもとに、
書かれています。
脳科学と言っても、
そんなに専門的な言葉を使うのではなく、
読みやすい本になります。
勉強ができる子になる育て方
副題に、
「東大生の子どもの頃の習慣を科学的に解明」とあるように、
「東大生が小さいときに何をしていたのか」に、
焦点を当てています。
著者は、東大医学博士の森田敏弘さん。
本の中で言われている、
「読み書き」の習慣は早めに作る
これは100%同意します。
特に小学校低学年までは、
徹底して、読み書きの習慣を作ったほうが、
後々、苦労せずに済みます。
そして、この本でも、
特に低学年の際は、
リビングで勉強することを勧めています。
ただ、他の本と違って面白いところは、
「リビングで勉強するべき理由」です。
「勉強するために、別の部屋に行ったり、
いろいろ準備をするのは、
脳が面倒くさいと思う」
と言うのです。
そして、
勉強の習慣が定着していない小学校低学年の時期にリビングや、リビングの近くで勉強するのは理にかなっていると言えます。
と、脳科学の面から結論しています。
「なるほど!」と合点がいきました。
確かに帰ってきてすぐに、
そのままリビングで勉強するというのは
「脳が面倒くさいと思う前に勉強する」、
という習慣がつきますね。
日本一勉強が好きな頭脳 東大脳の育て方
瀧靖之さんという、
脳研究の第一人者が監修している本です。
東大生をサンプルに、
どのような年少時代を過ごしていたかを分析しています。
その中で参考になったのは、
東大生や医学生に子どものころの話を聞くと、
「図鑑を読んでいた」という人はほんとうに多い。
図鑑は知的好奇心を伸ばし、
東大脳を育てる最強のツールと言ってもよいでしょう。
図鑑は本当にいいです。
体系立てて、楽しく知識を得られるので、
うちの娘(小1)も図鑑を毎日のように読んでいます。
また、東大生へのアンケートも
紹介されています。
(親に)勉強しなさいと言われた?
言われなかった 81%
母に言われた 19%
父に言われた 0%
だそうです。
たしかに、
私(父)も親から、
「勉強しなさい」と言われたことは
ほとんどありません。
なかでもオススメの2冊
「東大と子育て」に関する本を紹介してきましたが、
子育ては、千差万別です。
100組の親と子どもがいれば、
100通りの子育てがあると思います。
その中で正解はありませんが、
今回紹介した本が、
何かしらのヒントになることは間違いありません。
最後に、
この中でもオススメするとしたら、
以下の2冊です。
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