基本的に世の中にダメな子どもはいません。
ダメな親がいるだけです。
子どもに何を学ばせるか、
子どものできることをどうやって探し、
増やしてあげるか。
これはすべて親の責任なのです。
私も子育て中の父親です。
本書で最も印象に残ったこの言葉を、
自分自身への戒めとして残しておきます。
さて、この本のタイトルである
「東大に入る子が5歳で決まる」、
については賛同できません。
ですが、
内容には賛成できる部分が多い書籍でした。
「東大に入る子」は5歳では決まりません
売れる本のタイトルのために、
「東大に入る子の9割は5歳でこんな状態ですよ」
というのを大げさに表現しているのだと思います。
ただ、内容については、
励まされる内容が多いと思います。
著者の和田秀樹さんはご自身も東大出身、
お子さんも東大に行かせていて、
もっと細かい方法論を振りかざしてくるかと思いましたが、
どちらかというと、
親としての心がけについての記述が多いです。
東大をはじめとするいい大学に、
子どもを行かせたいと思っていなくても、
タメになる本だと感じました。
(ところで、和田秀樹さんって、
私の東大受験時代も何か本を書いていたと思うのですが、
何十年も受験という分野に携わっているのは驚きです)
子どもに自信を持たせることが大切
子どもに根拠のある自信を持たせよう
本の内容で特に感銘したのは、
「根拠のある自信」を持たせることが大事という視点です。
そのために、
例えば「先取り教育がいい」と和田さんは言います。
確かに、小学校に入って、
「先生が何言っているか分からない」という状態では自信を失いますし、
小学校の勉強を少しだけでも先取りして、
「先生の言っていることは全部知っていることだった」
ということは自信につながります。
私自身の考えとしては、
正直、方法は何でもいいと思っています。
「テストがうまくいった」
「ピアノがうまくなった」
「5メートル泳げるようになった」などなど、
小さな成功を、最大限に褒める、
そのことが「根拠ある自信」になり、
その積み上げが大きな自己肯定感につながります。
そういう意味でも、
親の声かけが大切ですね。
つい「バカだねぇ」などと言ってしまいますが、
親に言われることが一番心に刺さります。
私も気を付けたいと思います。
根拠ある自信は、
自己肯定感の高さ=「自分はできる!」と思うことにつながります。
たとえそれが思い込みであったとしても、です。
我が家ではスマイルゼミ
先取り教育という意味で、
我が家がやっているのは「スマイルゼミ」です。
長女は、
「小学校の勉強はスマイルゼミの復習」だと思っていて、
先生の言っていることは全部知っていることですから、
その点、勉強に関しては自己肯定感が高いです。
4月生まれが有利?早生まれは不利?
よく言われていることですが、
「4月生まれが有利。早生まれは不利」ということです。
これは保育園などに通わせると、
ある程度体感すると思います。
しかし筆者は、
差があるのは小さい頃だけ。
4月生まれの子が成功しやすいのは
小さい頃に自信をつけたから。
だと言っています。
どうしても早く生まれると、
保育園・幼稚園のときに、
同学年よりお兄さん・お姉さん扱いされるし、
なんでも早くできる(あの子より私ができる=自信になる)
ということです。
そして、
「要は、何月生まれであっても、
小学校入学前後に子どもが自信を持てばいい」
と結論付けます。
この辺は一貫しています。
ではどうすれば自信が持てるのか。
それが前述したとおり、
「家庭での小さな積み重ね」なのです。
うちの子はダメだと思わない
世の中にはいろんな知育術がありますが、
子どもに合う合わないがあります。
もし結果が出なかったら、
うちの子には合わなかっただけだと思えばいいのです。
決してうちの子はダメとは思わないでください。
この著者の呼びかけはとても大事ですね。
親としてはほかの子供と比べてしまうのは、
仕方のないことなのかもしれませんが、
他人の子供と比べるより、
自分の子供に合うものを探し求めるだけです。
子どもをリビングで勉強させているか
居間や台所が大切、
子ども部屋では勉強しない
これは大事なことだと思います。
育児本(特に東大に関する本)を読んでいると、
ほとんど全てに書いてあります。
(逆に子供に一人で勉強させよ、と言っている本は皆無です)
私も小さい頃そうでしたし、
妻に聞いてもリビングで勉強していたそうです。
子どもが集中できないのでは?という話がありますが、
子どもは一人になってもどうせ集中しません笑
親が見えるところで勉強し、
何かわからない問題があったら親に聞ける環境、
そういう安心できる環境で勉強することが大切だと感じます。
東大に入れば選択肢が広がる
東大は今のところ、日本で最高の大学です。
ですので、筆者が言う通り、
「東大を出ることで選択肢が広がるのは確か」だと実感します。
また、東大を目指す中で、
別の道に進むことになったとしても、
勉強面で培った能力というのは、他の分野でも生かせます。
勉強は圧倒的に善
ここまで言い切る人はなかなかいませんが、
その通りですね。
【まとめ】親の責任として
一番はじめに引用した文章に集約されています。
・ダメな子どもはいない
・子どもに何を学ばせるか、
子どものできることをどうやって探し、
増やしてあげるか。
すべて親の責任です。
そう思うことで、
今の子どもに何があっているだろうか、
何をさせてあげられるか、
それを自問自答しながら接して、
子どもが自分の力を最大限に発揮できる、
そんな人生を歩ませてあげるための
子育て期間にしたいと思います。
ーーーーー
皆さんは自分の子供を育てるときに、
何を参考にしますか?
自分の親の意見ですか?
それとも、誰かが書いた本やブログですか?
はたまたTwitter、インスタなどのSNSですか?
その中で、
いわゆる「子育て本」を読むこともあると思います。
驚いたことに、
知育本のなかには、
東大と子育て、育児を結び付ける本が非常に多いです。
その中でも、
読んでみてためになった本を紹介しています。
記事に書いた中でも、
この本はとても参考になりました。
子どもに接するときの
いろんな「アイデア」が書かれています。
もちろん書かれている全てをやるのは
無理ですが、
「これはうちの子にあっているかも」と
思えるものだけでも、
やってみてはいかがでしょうか?
コメント